潮の満ち引きは、主に月の引力によって発生します。でも詳しい説明がなく、消化不良を感じる人も多いのではないでしょうか？そこで、少し踏み込んだ説明をわかりやすく説明してみます。すると、よく見る図（月の方向と満潮の位置）が間違っていることがわかってきます。

月の位置と満潮の位置の図は間違い？潮汐力と海水面の関係を考えてみた

潮の満ち引きは、主に月の引力によって発生します。

カバー画像はよくある図ですが、なぜこうなるのか知っていますか？

そもそも、この図は正しいのでしょうか？

月に近い部分が引力が強く、その方向に海水が引張られるために満潮になるというのがよくある説明です。

でも実際には、地球の重力の方がはるかに強く、引張られるというより、重力を少し弱める程度の効果しかありません。

また、海水の水位が高くなるには、海水が周囲から流れ込む必要があります。

その流れはどのように発生するのでしょうか？

海水の流れまでを考慮した説明があまりなかったので、本館「ちびっつ」の方で説明してみました。

一応、流体力学を使ってますが、数式もなくイメージ重視で書いています。

なぜ、みんなここまで説明しないんだろう？

記事の結論をちょっとだけ示しておきます。

よくあるのは、こんな図ですよね。月の方向とその反対面が盛り上がって満潮になっているという図。

実際の地球は、陸地があって海水の動きに制限がありますし、浅いところと深いところがあったりして、とんでもなく複雑です。

上の図のように簡単なモデルで考えてみても、満潮の位置は違ってくるのです。

こんな形になるという結果になってしまいます。

実際の地球は地形の関係もあって複雑ですが、上の図で示した図に近いこともわかっています。

「学校で習ったことと違う？」

潮の満ち引きと月の位置はよく見る図とは違うという話

初回投稿なので、自己紹介を兼ねて「自分は何をしたいのか？」ということを書いてみます。まずは自己紹介から簡単に

初めまして「りけいじん」と名乗っている者です。

名前の通り生粋の理系人間で、大学院修士課程（化学専攻）を修了後、メーカーに就職、30年にわたって研究開発業務に携わってきました。

それとは別に趣味として長らく文章を書いています。

最初は高校で文芸部に所属、大学時代には同人誌っぽい活動をして、就職してからは趣味として小説などを書いてきました。

自分の作品が、書籍に収録されたこともあります。

根っからの理系人間で文章書きを趣味としている変わり者です。

ちびっつで発信していることとその目的

現在”ちびっつ”というメディア（ブログ）を運営しています。そこでは、理系（科学、数学など）分野の雑多な知識を書き連ねています。

Wikipedaや勉強サイトとは違う、できるだけ面白く、知的好奇心をそそるような記事を書くよう日々奮闘しています。

執筆方針は、オリジナリティーがあって、ストーリー性を持たせること。難しいことですが、自分の今までの経験を最大限に発揮できるテーマだと思っています。

一番の目的は「理系分野の面白さを知ってもらいたい」ということです。難しくてよくわからないと思われがちな物理や化学、数学ですが、学校教育のせいで苦手意識を持たされただけで、本当は面白いものだと気づいてもらいたいのです。

科学リテラシーや論理的思考の重要性

もっと崇高な目的をでっちあげることもできます。

にせ情報が溢れてる時代、騙されないよう「科学リテラシーを身に着けてもらいたい」とか「論理的思考の重要性を知って欲しい」などなど。

もしちびっつを読むことで、それらを身に着けてもらえれば嬉しいのは間違いありません。ですが、そこまで崇高な動機はなく、面白いと思って欲しい、それが一番の望みです。

この”ちびっつ別館”で何を書き、どんな方針で運営していくのか、まだまとまっていません。ちびっつのスピンオフのような記事になるのかなと漠然と考えているだけです。

とりあえず、運営しながら軌道修正していけたらと思います。

最後に、medyからお声をかけていただくきっかけになった記事へのリンクを貼っておきます。興味があればのぞいてみて下さい。

月はいつも同じ面を地球に向けていますが、これは月が地球の周りを回る公転と、月自身が自転する周期が一致しているということです。もちろん、偶然そうなったのではなく、ちゃんとした理由があります。理由を説明しているサイトも沢山ありますが、なんだか混乱しているですし、物足りなさも感じます。そこで、周期が一致する理由を説明します。

なぜ月はいつも同じ面を地球に向けている？月の自転と公転の周期が一致している理由

初回投稿なので、自己紹介を兼ねて「自分は何をしたいのか？」ということを書いてみます。まずは自己紹介から簡単にりけいじんとは何者なのか？初めまして「りけいじん」と名乗っている者です。